『赤毛のアン』の翻訳者で、NHK連続テレビ小説「花子とアン」のモデルにもなった村岡花子さんは、新婚から晩年までの50年間を大森の地で過ごされました。アンの原稿も大森の地で生まれています。
 村岡家の食卓にのせるために、そして親しい知人たちへの贈答品として、花子さんは当店の海苔をご愛用くださいました。
 創業からの味を守り続ける当店の海苔を食して、当時に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

 守半海苔店の「やきのり」は、すべて当店地下にある作業場で作られています。職人が、昔ながらの技法を大切にして1枚1枚丹精をこめて焼き上げています。そのため大量生産をすることができません。

 また、万全の品質管理を維持するために「やきのり」は守半海苔店でのみ販売し、百貨店様などでの販売を行っておりません。

 お客様に心から満足頂ける品質の高い海苔を、出来るだけお求め安い価格でお届けしたい…それが創業から続く守半海苔店の思いです。

 守半海苔店の「やきのり」は、風味の良いことで知られる佐賀県有明海産。海苔は冬の寒い時期に成長し、毎年11月頃から春にかけて出荷されます。入札は2週間ごとに行われますが、本当に良いものを仕入れる機会は1回しかありません。

 1月上旬に開かれる年明け最初の入札。守半海苔店の1年は、そのたった1回の入札で決まります。この時期は水温が安定しており、養殖網を新しくした直後で口当たりの良い軟らかい海苔が育つなど、焼海苔に適した海苔が手に入るのです。ただし、最も高価な海苔を買えば良いというものでもありません。職人は、前年から佐賀県の天候に注目し、今年の「当たり浜」はどこか、海の状況はどうかなど、さまざまな情報を仕入れます。そして最終的には職人自身の目で見て、守半の「やきのり」に最適な海苔を探し当てるのです。


明治16年に守半本店を開業した守屋半助。半助の長男・虎吉は、当時販売の主流であった「ほしのり」を火鉢であぶることを考案しました。

そして守半海苔店の初代店主・初重は、お茶の缶に入れる事で「やきのり」を保存し、販売することができると考え、売り出した…と言われています。
残念ながら当時の文献等は残されていませんが、大森本場乾海苔問屋協同組合では「言われに相違ない」とされています。

熟練の技で焼き上げた風味豊かな元祖「やきのり」をぜひご賞味ください。



海苔は30~40%もの良質なたんぱく質を含んだ、大豆に匹敵する程のたんぱく食品です。カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、ヨウ素など有効な微量元素を多く含んでいるため、体内のミネラルバランスを調整する働きもあります。 さらにビタミン群も豊富に含む海苔は、我が国が誇る栄養バランス食品なのです。


海苔の歴史は古く、奈良時代初期に編纂された「常陸国風土記」や、「出雲国風土記」などに登場しています。その頃は天然のものを採るだけだったようですが、江戸時代に入ると養殖技術が確立し、東京湾で採れた海苔(紫菜)を浅草和紙の製紙技術を用いて紙状に加工された「浅草海苔」となり、現在市販されております板海苔が完成いたしました。


産地や採れた時期は重要です。そればかりではなく「焼き色の美しさ」も大きなポイントです。美しい焼き色に焼き上がるのは、やはり美味しい「のり」なのです。これは光沢によって判断することができます。「黒い海苔」が必ずしも美味しい海苔ではありません。多少赤みを帯び、あずき色がかかっていても、その色に深みがあり、濃ければ良いのです。



もちろん、のりはそのまま食べて…が一番ですが、他の食べ方も試してみたい…という方に、
守半海苔店のスタッフがオススメのレシピをご紹介いたします。